ご予約“大丈夫”をくり返す前に、そっと立ち止まって
「まだがんばれる」
「これくらいで弱音は吐けない」
「もっと大変な人だっている」
そう思って自分にムチを打ち続けることは、一見“強さ”のように見えるけれど、
心の奥では、すでに折れそうな声が聞こえていることがあります。
心が本当に折れてしまう前に、身体や行動、思考にあらわれる“小さなサイン”に気づいてあげること。
それが、自分を守ることにつながります。
「いつもと違う」に目を向けてみる
心が限界に近づくと、必ずどこかに変化が出ます。
それに気づけるかどうかが、分かれ道になります。
身体に出るサイン
- 朝、布団から起きるのがしんどい（休んでも疲れがとれない）
- 頭がぼーっとして集中できない
- 食欲がなくなる or 食べ過ぎてしまう
- 微熱が続く、胃腸の不調、めまい、息苦しさ
- 頻繁に眠れなくなる、途中で何度も目が覚める
行動に出るサイン
- 好きだったことに興味が持てなくなる
- 人と会いたくなくなる、LINEを開くだけで疲れる
- 物事の優先順位がつけられなくなる
- 何もしていないのに涙が出る
- 小さなことにひどく落ち込む or 過剰に怒ってしまう
思考に出るサイン
- 「私なんて」「どうせ」が口ぐせになる
- 常にミスを恐れ、人の目が気になる
- 未来のことを考えると不安になる
- “楽になる方法”ではなく、“終わらせる方法”を考え出す
これらはすべて、心の中の「助けて」が静かに表現されたもの。
無理に理由を探さなくても大丈夫です。
ただ「今、苦しいんだ」と認めるだけで、少しずつ次の一歩が見えてきます。
「がんばる」をやめる勇気も、立派な強さ
私たちは、“がんばること”に慣れすぎてしまうことがあります。
「がんばらない自分には価値がない」とすら思ってしまうほどに。
でも、本当に必要なのは、がんばり続けることではなく、
“がんばりすぎてしまう自分”に気づいてあげること。
弱さを見せるのは、負けではありません。
むしろ、そこからしか立ち上がれない強さもあります。
どうか、ひとりで抱えないで
心が折れる前に出てくるサインは、「ひとりで背負わないで」という合図でもあります。
信頼できる人に話す、専門家に頼る、自分を労わる。
それはすべて、“自分を守るための行動”です。
それは「降参」ではなく、「現実を受け入れた勇気」です。
あなたの心が静かに叫ぶとき
心は、限界を越えるまで、あなたを守ろうとします。
でも、守ってくれていた心が折れてしまう前に、
「もう十分がんばったね」と声をかけてあげてください。
休んでも、立ち止まっても、道はちゃんとつながっています。
焦らなくていい。遅れてもいい。
大切なのは、あなたが自分を見捨てないこと。
