なぜか苦しい。でも言葉にできない── “理由のわからない生きづらさ”の正体とは?

うまく説明できないけど、ずっと苦しい

「なんとなく毎日がしんどい」
「説明できない不安や焦りがある」
「調子が悪いのに、何が原因かわからない」

そう感じているのに、人に話そうとするとうまく言葉にできない。
病名も診断もつかない。だけど確かに、心も体も重たい──

そんな【言葉にできない生きづらさ】を抱えた方が、当院には数多くいらっしゃいます。

それは「わがまま」でも「気のせい」でもありません

周囲から「考えすぎじゃない?」「ちゃんと休めば?」と言われても、
本人にとっては、日常生活を送るだけでいっぱいいっぱいだったりします。

このような状態は、単に「気分の問題」ではなく、
脳と神経が“過活動”や“緊張状態”にあるサインであることが多いのです。

脳と神経が過敏になると、感情の処理も難しくなる

私たちの心の働きには、脳内の回路や神経系が大きく関わっています。

  • 感情を感じ取る
  • 言葉にして整理する
  • 他人に伝える

こういったプロセスには、前頭前野や大脳辺縁系、自律神経の適切な働きが欠かせません。

でも、長年のストレスやトラウマ、過剰な責任感などで脳が疲れてしまうと、
「感情の感知」や「言語化」の力が落ちてしまうのです。

だから、「うまく言葉にできない」のは当然

「うまく言葉にできない」
「何がつらいのか、説明できない」

それはあなたの能力が足りないのではなく、
脳が“感じて整理する力”を使いすぎて、疲れているだけかもしれません。

無理に言語化しようとしても、逆に混乱したり、自己否定が強まったりすることもあります。

当院でのアプローチ

当院では、言葉にしづらい生きづらさに対して、

  • 神経学的アプローチ(脳と神経の状態の評価と調整)
  • 身体を通した感情の整理(感覚・身体へのアプローチ)
  • 必要に応じた心理カウンセリング

を組み合わせながら、
“話すことが目的ではなく、整えていくこと”を大切にしています。

「うまく話せないけど来ました」
そう言ってくださる方も、たくさんいらっしゃいます。

言葉にならなくても、回復は始まる

気持ちを言語化できなくても、身体や神経は「本音」を覚えています。

・呼吸が浅くなっていたこと
・人前で笑っていても、体は緊張していたこと
・「平気」と言いながら、心の奥では苦しかったこと

それを少しずつ“読み解いていく”ことで、
言葉が戻ってくる/気持ちがわかってくる/生きやすくなる
そんな変化が起こることは、決してめずらしくありません。

最後に

言葉にできないあなたのつらさは、本物です。
だからこそ、「語らなくてもいい場所」「わからなくても一緒に探す時間」が必要だと思うのです。

その入り口に、当院を選んでいただけたら嬉しいです。