上司の声が怖い…それでも休めないあなたに
なぜ休めないのか、自分でも分からない…
「怒鳴られているわけじゃないのに、声を聞くと体が固まる」
「休みたいけど、申し訳なくて言い出せない」
「いつも何か責められている気がして、心が休まらない」
それでも、毎日なんとか仕事に行って、
「これくらいで弱音を吐いちゃいけない」と、自分に言い聞かせている。
そんなあなたの心と体は、今どれくらいの疲れを抱えているでしょうか。

それは、「甘え」ではありません
仕事を休みたいと思ったり、誰かの声に敏感に反応してしまう状態は、弱い人だけがなるわけではありません。
むしろ、
- 周りに迷惑をかけたくない
- 自分なりにちゃんとやりたい
- 頑張り続けてきたからこそ、限界に気づきにくい
――そんな、まじめで責任感が強い人ほど、自分の苦しさに気づくのが遅れてしまうのです。
「平気なふり」が上手になってしまっているだけかもしれません。

上司の「声」が怖くなるメカニズム
私たちは、言葉の内容だけでなく、声のトーンや表情、間合い、沈黙といった情報からも、“今、自分は安全か”を無意識に判断しています。
特に過去に、
- 強く怒られた経験がある
- 小さな失敗でも責められた
- 自分の意見を否定され続けた
そんな環境で過ごしてきた方は、上司の何気ない一言でも、心と体が「危険だ」と反応してしまうことがあります。
頭では大丈夫と分かっていても、体が言うことをきかない。
それは、「脳と神経の疲労」が原因かもしれません。

不調の背景にある、脳と神経の“過覚醒”
仕事の緊張や対人関係でストレスを受け続けると、脳の「扁桃体」という感情を処理する部分が過敏になります。
その結果、
- 常に神経が張りつめている
- 上司の足音だけで心拍が上がる
- 小さなミスに極端に落ち込む
- ぐっすり眠れず、疲れが抜けない
…といった状態に陥ってしまうのです。
それでも「休めない」「休んではいけない」と無理を続けると、気づかないうちに慢性的な脳疲労に陥り、不安・パニック・抑うつなどの症状へとつながっていきます。

回復のために大切なのは、「今の自分」を整えること
当院では、単に症状を抑えるだけでなく、あなたの神経系・生活習慣・思考のクセに丁寧に向き合いながら、根本から回復できるようサポートしています。
🧠 脳神経の誤作動を整えるアプローチ
脳神経が「常に危険」と判断している状態では、安心感を感じることができません。
当院では、神経の過覚醒状態を緩める専門的なケアを通じて、「もう怖がらなくて大丈夫」という感覚を少しずつ身体に思い出させていきます。
🍽 栄養・生活習慣の見直し
脳と心が安心を感じるには、血糖やホルモン、自律神経のバランスが欠かせません。
朝起きられない、頭が回らない、気分が上がらない…
そんな日常の小さな不調も、食事や睡眠の乱れが関係していることが多くあります。
あなたに合ったリズムを一緒に見つけながら、少しずつ“安心できる毎日”を取り戻していきましょう。
🪞 思考・感情のクセへの心理サポート
「申し訳ないと思ってしまう」
「自分だけ休むのが怖い」
「どこまで頑張れば認めてもらえるのか分からない」
そうした思考は、長年の環境や経験の中で身についた、心の癖かもしれません。
無理に変えようとするのではなく、その背景にある“あなたなりの理由”を大切にしながら、少しずつ「もっと自分を守っていい」という感覚を育てていきます。

休むことは、逃げではなく「選び直すこと」
上司の声に過敏に反応してしまう。
そのことで自分を責めてしまう。
それでも仕事を続けようとする――
それは、「ちゃんとしよう」としてきた証です。
でも、そのままの状態を続けることは、あなたの大切な未来を削ってしまうかもしれません。
もし今、「もう限界かもしれない」と感じているなら、どうか、一度立ち止まる勇気を持ってください。
あなたが「これからどう生きたいか」を一緒に見つけていける場所でありたいと私たちは願っています。
