秋が深まると、不安が増す理由
10月は、気候も空気も落ち着いてきて、街が静けさを帯びてくる頃。
一見、過ごしやすい季節なのに「なぜか心が落ち着かない」「不安感が強まる」といった声を多く聞くようになります。
これは、夏から秋への環境変化による神経系の負担と、外側の静けさと内側の不安とのギャップによって、心の揺らぎが顕在化してくる時期だからです。
また、10月は日照時間の減少も顕著になり、気分の安定に必要なセロトニンの分泌も減りやすい時期。
そのため、漠然とした不安感や焦り、孤独感、思考のネガティブ化が起こりやすくなります。
過ごしやすい季節に不調が出る“心の仕組み”
「ようやく過ごしやすい季節になったのに、なぜこんなに気分が沈むんだろう」
――そんな違和感を抱く人も多いですが、実は「頑張りすぎていた夏の反動」が今になって現れている可能性があります。
夏の間、無意識にアクセルを踏み続けてきた交感神経が、秋になって一気に緩み、副交感神経が優位になってきたとき、心と体はようやく“感じる余裕”を取り戻します。
そのときに現れるのが、抑え込んでいた不安や疲労感なのです。
つまり、10月は「本当の気持ち」に気づくタイミングでもあるのです。

あなたの“心の状態”を見直すチャンスに
この時期の不調や不安を、単なる「体調の波」と捉えるのではなく、「いま、どんなことに不安を感じているのか」「どんな期待や責任で自分を縛っているのか」に目を向けてみましょう。
- いつも未来のことを考えて焦っている
- 周囲に合わせすぎて、自分のペースがわからなくなっている
- 感情がうまく出せず、ずっとひとりで抱えている
こうした状態は、放っておくと慢性的なストレスにつながり、やがては自律神経や免疫系、内臓の働きにも影響してきます。
当院のカウンセリングでは「不安」をていねいにほどきます
不安の正体は、「まだ起きていない未来に対するイメージ」です。
そしてその背景には、過去の体験や思い込みが深く関係していることが多くあります。
当院のカウンセリングでは、こうした“根っこ”にある思考や記憶のパターンに注目し、頭ではなく「感覚」から安心を取り戻していけるようにサポートしています。
施術的なアプローチを加えることもありますが、基本は“心を整える”ことが中心です。
どんな不安も、見つめていくことで少しずつ形が見えてきます。見えてきたものは、変えていけます。

「秋の静けさ」を味方につける
自然が静まるこの季節は、心と向き合うのにぴったりです。
無理に気分を上げようとせず、「こんなときもある」と受け止めること。
それだけでも、不安は少しずつ小さくなります。
もし、ひとりで整理するのが難しいと感じたら、お話を聴かせてください。
カウンセリングは、「気持ちを整えるメンテナンス」です。
風邪をひいたら病院に行くように、心が重たいときには誰かの手を借りることを、もっと当たり前の選択にしてもいいのです。
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