薬を飲み続けても改善しない理由とは?
「ちゃんと薬を飲んでいるのに、なかなか良くならない」
「一時的に落ち着くけど、また同じような不調が出てくる」
「薬が増えていくことに、どこか不安を感じている」
そんなふうに、心と体の不調に長く悩みながら、薬を手放すこともできずに、日々をなんとか乗り越えていませんか?
決して、あなたが間違っているわけではありません。
ただ、薬だけでは届かない“もう一つの原因”があるのかもしれません。

「症状を抑える」だけでは、回復にならない
薬は確かに、強い不安やパニック、落ち込みを一時的に和らげてくれる力があります。
けれどそれは、“火事の煙を一時的に押さえているようなもの”。
本当の意味で心や体を整えるには、
その「火事の原因」…つまり【脳の疲労】や【心の根っこにある負荷】に向き合うことが欠かせません。

症状の奥にある「脳の過活動」
わたしたちの脳は、本来とても繊細で、賢く働いています。
ですが、過剰なストレス・不安・責任感が積み重なると、脳は“いつも危険を探している状態”になります。
特に影響を受けやすいのが、感情の起点である扁桃体(へんとうたい)と、思考や判断をつかさどる前頭前野(ぜんとうぜんや)。
この2つのバランスが崩れると、
「ほんの些細なことで強い不安が出る」
「寝ても回復しない」「やる気が出ない」
そんな状態が慢性的に続いてしまいます。
そしてこの“誤作動”を修正しないままでは、薬で症状を抑えても根本は変わりません。

本当の改善には、脳と心へのアプローチが必要です
当院では、薬だけに頼るのではなく、
脳と神経のはたらきを整え、心身の土台から立て直すサポートを行っています。
以下の3つの軸をもとに、じっくりと原因に向き合っていきます。
1.脳と神経の過活動を落ち着かせる
繰り返す不安やパニックは、神経系が過敏になっているサインです。
当院では、神経学的アプローチにより、扁桃体の過活動を落ち着かせ、自律神経や感情のバランスを整えていきます。
これにより、「いつも緊張している」「突然涙が出る」などの状態が少しずつ和らぎ、本来の穏やかさを取り戻す土台が整っていきます。
2.ホルモン・血糖・栄養の調整
脳のはたらきには、エネルギー源である栄養や血糖の安定が欠かせません。
たとえば、食事のバランス・鉄やビタミンB群の不足・血糖の乱高下…
そういった体内の乱れも、不調の原因になります。
「心の問題」ではなく「体の状態」から整えていくことで、回復に向かう力を取り戻しやすくなります。
3.思考・感情のクセをやさしく整える
「ちゃんとしなきゃ」
「周りに迷惑をかけたくない」
「自分なんて価値がない」
こういった思考のパターンが無意識に心と体を追い込んでいることも少なくありません。
当院では、それをただ「直す」わけではなく、丁寧に自分の内側と対話しながら、少しずつ手放していけるようサポートします。

本当の意味で、薬を“手放す”ということ
薬をやめたい。でも不安でやめられない。
その気持ちはとても自然なことです。
だからこそ、「やめる」ことをゴールにするのではなく、
“やめられるくらい、自分の力が整ってきた”という状態を目指すことが大切です。
それには少し時間がかかるかもしれません。
でも、脳と心の疲労にちゃんと向き合えば、薬を「飲まなくても大丈夫」と思える日が、必ずやってきます。

「変わりたい」と思えた今が、その始まり
「薬を飲み続けても、このまま良くならないのではないか」
そんな不安を抱えながらも、今日も一歩を踏み出そうとしているあなたへ。
薬を否定する必要も、急いでやめる必要もありません。
ただ、「別のアプローチがあるかもしれない」と思えた今が、これまでと違う道を歩き出す小さなきっかけかもしれません。
あなたの心と体には、まだちゃんと回復する力があります。
その力を、もう一度一緒に取り戻していきましょう。

📌 この記事を届けたい方
- 長期間、薬を飲み続けているけれど変化が感じられない方
- 不調の原因が自分でもよくわからないまま、モヤモヤしている方
- 薬に頼らず、本来の自分の力を取り戻したいと感じている方