あなたが、あなたらしく生きるために
わたしが目指しているのは、「その人が、その人自身の人生を磨いていくためのお手伝い」です。
人の人生は、誰かのものではなく、まぎれもなく“その人自身のもの”です。だからこそ、こちらがどれだけ助けたいと思っても、24時間365日、ずっとそばにいることはできません。
ですが「人生の舵を自分で取っていくための知恵」や「進みやすくなるコツ」「遠回りしないためのポイント」なら、伝えることができます。
そういった“生きるための知恵”を手渡しながら、自分の力を少しずつ育てていくための場所です。

変化は、後になって気づくもの
自分が変わったな、と感じるのは、意外と時間が経ってからです。
毎日一緒にいる“自分”の変化には、どうしても気づきにくいものです。自分こそが、自分と一番長く過ごす相手ですからね。
でも、目標を設定した瞬間から、脳は自動的にその方向へ向かおうとします。脳は“わからない”ことが苦手なので、答えを探し始めるんです。
ですから、まず「決める」ことが大切です。できる・できないはあとから考えればいい。決めるだけなら、誰でも、今すぐできます。
「どうせ無理」「自信がない」「そんなの自分にはできない」と思い込んでしまうと、そこで思考も行動も止まってしまいます。だからこそ、最初はただ「決めてみる」ことからでいいのです。
社会には“助け”を必要としている人がたくさんいる
日本全国には、教育を受けられなかったり、心の触れ合いを経験できなかったりする人たちが数えきれないほどいます。
子どもであっても、大人であっても、そこに至るまでにいろんな背景があります。親に捨てられた子、DVから逃げてきた子、施設で育つ子…。
そして、人生に疲れて、心も体もボロボロになってしまった大人たちもいます。やりたくてもできない。環境が整えば本当は動けるのに、今はもう心が折れかけている。そんな人が日本中にあふれています。
人口が減り続ける中、もし支え手が減っていけば、社会そのものが崩壊してしまいます。
だからこそ、支えられる人、支える力を取り戻せる人を、回復させることが必要です。わたしの目標は、その「心と身体」の両方を支えること。そのための方法を知っている人は、まだまだ少ないのです。
本人が気づいていない“望み”に気づくこと
目の前の人が、少しでも笑顔になってくれる。それが、わたしにとって一番大切なことです。
単に身体を整えるだけ、話を聞くだけ、目標に導くだけでは、どうにもならないこともあります。
わたしの役割は、その人自身がまだ言葉にできていない“望み”を一緒に見つけていくこと。
そして、本人が自分の中にある本当の気持ちを、少しずつ言葉や行動として表現できるようになるまで、そっと寄り添いながら支えていくことです。
ただし、真後ろから押すのではなく、半歩後ろの、ちょっと斜めの位置から。
圧をかけるのではなく、見守って、寄り添って、ほんの少し後押しする。そんな存在でありたいと思っています。
思い込みの正体と、自己認知の力
行動を妨げているのは、自分の中に染みついた“思い込み”です。
それは、何度も繰り返してきた習慣だからこそ、なかなか手放せないだけなのです。
本当の意味で自分を変えるには、まず徹底的に“自己認知”をする必要があります。
自分の性格や特性は、実は自分の中だけで生まれたものではありません。親や祖父母、育った環境の影響が必ず関わっています。
わたしたちは、どんな家庭環境であっても「生き抜くために」適応してきたのです。
その中で身につけたブロック(心の壁)は、気づかない限り変えることができません。
未来が、自分に向かってくる
よく「未来に向かって進む」と言いますが、わたしはむしろ、「設定した未来が、自分に向かってくる」と感じています。
だからこそ、どんな未来を設定するかがとても大切です。

自分自身にやさしく接することができて、はじめて、他人にもやさしくなれます。
それができる人が増えれば、争いごとも、いじめも、パワハラも、きっとなくなっていくはずです。
そのすべての原点は「家庭」にある。
だからこそ、ひとりひとりが気づき、回復し、再生していくことが、社会全体の希望につながっていくのです。