薬を飲むたびに、罪悪感があるあなたへ
―「頼りたくない気持ち」の奥にあるもの ―
「薬に頼っている自分が情けない」
「いつまで飲み続けなきゃいけないんだろう…」
「本当は、飲まない自分に戻りたい」
そんなふうに思いながら、毎日を過ごしてはいませんか?
薬は一時的に症状を抑えるために必要なこともあります。
けれどそれでも、「本当にこのままで大丈夫なんだろうか」と不安になったり、
薬を手に取るたびに、どこか胸の奥にチクリとした罪悪感が残る――
それは、あなたが”本気で変わりたい”と願っている証拠かもしれません。

薬が悪いわけではない。でも、ずっと続くのはつらい。
精神科や心療内科で処方される薬は、不安やパニック、気分の落ち込みを一時的に和らげてくれる助けになります。
けれど同時に、
- 副作用が気になる
- やめたいのにやめられない
- 気持ちがぼんやりする
- 本当の自分でいられない気がする
そんな思いを抱えている方が、少なくありません。
一番つらいのは、「このまま何年も薬に頼ってしまうのでは」と回復のイメージが持てなくなることかもしれません。

不調の本当の原因は、脳の“疲れ”かもしれません
薬を飲んでいても、なかなか良くならない…
それは、あなたが「努力が足りない」からではありません。
実は、不安や落ち込み、過敏な反応などの裏側には、脳と神経が疲れ切ってしまっている状態が隠れていることがあります。
特に、ストレスや不安体験が続くと、脳の「扁桃体」という部分が過敏になり、ほんの小さな刺激でも“危険だ”と判断してしまうようになるのです。
その結果、
- 常に緊張している
- よく眠れない
- 気力が湧かない
- 人の目が怖い
- 体調が安定しない
…といった状態が続いてしまうのです。

本当に必要なのは、あなたの「回復する力」を取り戻すこと
薬は、あくまで「対処」するためのもの。
それだけでは、脳や神経の状態が整うことはありません。
当院では、以下の3つの軸から、あなた本来の力を取り戻すサポートをしています。
🧠 1. 脳と神経の誤作動を整えるケア
慢性的なストレスで過敏になった神経回路に対して、脳神経学の視点からアプローチします。
ただ話を聞くだけでなく、身体の反応や神経の過緊張を丁寧に見ながら、“常に警報が鳴っている”ような状態を、少しずつ落ち着かせていきます。
結果的に、薬に頼らずとも気分が安定しやすくなる土台が生まれていきます。
🍽 2. 栄養と生活習慣からのアプローチ
脳が働くには、栄養や血糖バランスが欠かせません。
「朝がつらい」「気分が上がらない」
そうした症状の背景には、食事・睡眠・ホルモンの不調が関係していることも。
丁寧なカウンセリングのもと、あなたの体に合ったリズムを取り戻せるようサポートしていきます。
🪞 3. 思考と感情のクセに向き合う心理的サポート
「ちゃんとしなきゃ」
「迷惑をかけたくない」
「自分だけが弱い気がする」
そういった“思考のクセ”は、知らず知らずのうちに心と体の回復を邪魔してしまうことがあります。
対話を通して、あなた自身の思考や価値観を少しずつ整理し、「自分らしく生きていい」と思える心の土台を育てていきます。

罪悪感の裏には、「ちゃんと生きたい」という願いがある
薬に罪悪感を持ってしまうのは、
「依存したくない」
「自分の力で立ち直りたい」
そう思っているからこそ、かもしれません。
その気持ちを、どうか否定しないであげてください。
あなたの中には、「回復する力」が必ずあります。
当院では、薬に頼りすぎずに回復していく道を一緒に考えていきます。

最後に
薬を飲むことは、決して“ダメなこと”ではありません。
でも、もし今あなたが、
「このままじゃいけない気がする」
「自分の力を信じてみたい」
そう感じているのなら――
それは、回復への第一歩が始まったサインかもしれません。
どんな小さな不安もひとつずつ受けとめながら、あなたらしい歩みをここから一緒に始めていきましょう。
