休職を“リスタート期間”として見つめ直す──止まった時間ではなく、整え直す時間
「休んでいるのに、何もできていない気がする」
「このまま復帰できなかったらどうしよう」
「周りは前に進んでいるのに、自分だけ止まっている」
休職中の方から、こうした言葉をよく聞きます。
体は職場から離れているのに、心と頭はずっと“仕事モード”のまま。
結果、休んでいるはずなのに、全然回復した感じがしない──
そんな状態に陥っている方も少なくありません。

休職は「失敗」でも「後退」でもない
休職をネガティブに捉えてしまう背景には、
・働き続けることが正しい
・止まる=負け
・休む=迷惑
といった価値観が、無意識に根づいていることがあります。
けれど本来、休職は
心と脳が「今のままでは続けられない」と出した重要なサイン。
無理を重ねて壊れてしまう前に、
一度立ち止まる選択ができたこと自体、
実はとても大きな意味があります。

回復には「順序」がある
多くの方が、休職中にいきなり
「これからどう生きるか」
「復職後はどう頑張るか」
を考えようとして、余計に苦しくなってしまいます。
でも、心と脳の回復には順序があります。
①脳と神経を休ませる
②安心できる状態を取り戻す
③思考や価値観を整理する
④これからの働き方・生き方を考える
休職は、この①②をしっかり行うための期間。
土台が整っていないまま次に進もうとすると、
復職後に同じ状態を繰り返してしまうことも少なくありません。
休職中に起きやすい「脳の状態」
休職前後の脳は、
・強い緊張
・過覚醒
・不安への過敏さ
が残っていることが多くあります。
そのため、
・何もしないと不安になる
・休んでいる自分を責めてしまう
・将来のことを考えると動悸がする
・「ちゃんと休めていない感覚」が続く
といった状態が起こりやすいのです。
これは意志の問題ではなく、
脳と神経がまだ“安全”を感じられていない状態。

リスタート期間としての休職
休職を「何もしない時間」ではなく、
“整え直すための時間”として捉え直すと、見え方が変わります。
・自分がどんなときに無理をしていたのか
・どんな価値観に縛られていたのか
・身体や心は、どんなサインを出していたのか
これらを丁寧に見つめ直すことで、
「同じ状態に戻らないための準備」が始まります。

当院で大切にしていること
当院では、休職中の方に対して
・脳と神経の過緊張を整える
・自律神経の回復を優先する
・心と身体のズレを修正する
・焦らず、今の状態を言葉にしていく
ということを大切にしています。
「早く元に戻す」のではなく、
「もう無理をしなくていい状態をつくる」こと。
それが、結果的に
長く安定して働ける再スタートにつながっていきます。

休職は、人生を立て直すための“準備期間”
休職している今のあなたは、
止まっているのではありません。
これまで無理を重ねてきた心と脳を、
一度ゼロに戻し、整え直している途中です。
リスタートは、
勢いではなく、土台から。
その時間を、どうか否定しないでください。



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