「私は私でいいんだ」と心から思えるまで
幼い頃の体験や感じてきたことが、今の自分を作っている…といっても過言ではありません。
幼い頃は“何かができたから愛される”わけじゃなく、ただそこにいるだけで、無条件に守られ愛される存在だったはず。
その安心感の中で「自分はこのままでいいんだ」と、自然と信じられるのです。
でももし、小さな頃に「ダメ」と繰り返し言われ続けていたら…。
「私はこれじゃダメなんだ」→「私ってダメな人間なんだ」と心の奥に刷り込まれてしまいます。
いくら頑張っても「まだ足りない」「なんでできないの?」と自分にムチを打ち続け、どこまでいってもゴールが見えない…
そんな思いを抱えたまま大人になった人が大勢います。

自分を責める気持ちが強くなると、体に症状として出ることもあります。
でも、体の治療をしたり薬を飲んだりしても「自分はダメなんだ」という思い込みが変わらなければ、根本は変わらないままです。
中には、治療を受けて一時的に良くなっても、また自分で「ダメな自分」を探して元に戻ってしまう人もいます。
そして「治療してもダメなんだ」と結論づけてしまうことも…。
さらに潜在意識が「もっと苦しまなきゃいけない」と思い込み、薬を多量に飲んだり、過食をしたり、働きすぎたりと“自傷”につながる場合もあります。
自己肯定の前に必要なこと
「自己肯定感を上げる方法」とたくさんの本が出ていますが、いきなり「自分を愛そう!」としてもうまくいきません。
その前にまず「こんな自分もいたよね」「そうだったね」と自分を受け入れることが大切です。
できなかった自分、頑張れなかった過去。
「良い」「悪い」ではなく、ただ「そうだったんだ」と認めてあげる。
そこから、少しずつ「これでいいのかもしれない」と思えるようになっていきます。
ただ、これがものすごく難しいです。
知識として「受け入れたらいいんだ」と分かっても、心が追いつかないんですよね。
それくらい、“自分を否定すること”が当たり前になってしまっているとも言えます。

私たちはつい「できるかどうか」で自分を測ってしまいがちですが、「できたかどうか」と「頑張ったかどうか」は別なんです。
不器用でも、下手でも、ちゃんと頑張ってきたことを、まず自分が認めてあげる必要があります。
過去の出来事を「こんな自分もいたよね」と受け入れた先に「私は私でいい」と自然と思えるようになる瞬間が訪れます。

そこまでの道のりは十人十色。
生きてきた歴史が違うように、どんなルートで解放されていくかも1人1人違います。
自己否定を手放し、もっと身軽に生きたい!とお考えでしたら、一度ご連絡ください。