I Messageを意識してみよう

当院ではよく「I Message で伝えてみよう」と言うことをお伝えしています。

I Messageとは『私』を主語に感情を伝え、判断は相手に委ねる、という相手を尊重したコミュニケーションです。

I Message の反対は You Message

You Messageは『あなた』が主語になり責めや批判が乗っかりやすいです。

例)
「(あなたは)なんで連絡してくれないの!?」 → 「(私は)連絡がなくて不安だったよ」
「(あなたは)なんでそんな言い方するの!?」 → 「(私は)そんな風に言われて悲しかった」

“私の感情”は否定しようがないので、You Messageで伝える時よりも相手が反発してくることが少なくなります。

ただし「私は」をつければなんでもI Messageになるわけではないので注意が必要です。

偽のI Message
「勉強はしておくべきだと私は思うよ」
 *相手をコントロールしようとする心が入るとうまくいかない

感情をぶつけるだけのI Message
「ママはS君が野菜を食べないのが嫌なのよ」
「私はこうした方がいいと思うけど!」
 *根底に相手が【悪い】【間違ってる】と言う思いがある

指示を付け加えてしまうI Message
「玄関に荷物が置いてあると掃除がしにくくてイライラしちゃう」→「だから今すぐ片付けてね」
 *相手が考えて動く機会を奪ってしまっている

・自分の感情を伝える
・それを受けて相手がどう行動するかは相手の自由
このポイントを押さえておく必要があります。

感情が分からなくなっていませんか?

長年感情を抑えて相手に合わせることが当たり前になっていると「自分の感情が分からない…」という状態になっているかもしれません。

その場合には「感情に気づく」「感情を感じる」という前段階が必要になってきます。
それに伴って「なんで感情に蓋をしていたのか?」という背景・歴史を紐解く必要も出てきます。

この作業は自分一人で行うのは大変なので、伴走者がいる状態が好ましいです。

当院では
・感情に蓋をしなければいけないと感じた環境や心情を紐解き
・まずは快・不快を感じる練習から
・感情をありのまま受容する
というステップをサポートしています。

文字で書くとあっさりしていますが、1日2日でできることではなく、根気が必要な作業になります。

しかし、本気で『変わりたい』と覚悟を決めた方には、我々も全力で寄り添います。

もし、今 生きづらさを感じていたり、家庭や会社での居心地の悪さを感じているようであればぜひご相談ください。