一晩30錠の睡眠導入剤から抜け出すために必要だったコト

私(亀山沙紀)は、10代から大量の精神科薬を服用していました。

始まりは、中学2年の頃。家庭と学校それぞれでストレスが重なり、連日腹痛に襲われるようになりました。さらに頭痛や吐き気、不眠になり【心身症】と診断されました。しかし、その時に適切な対処をせず悪化…高校1年生の時に【うつ病】となりました。
そこから睡眠薬や精神安定剤、抗うつ剤などさまざまな精神科薬を処方され続けました。「よく効く」と言われる薬もなぜか効かず、どんどん強力な薬を処方され、最終的には一晩で30錠近い薬を飲んでようやく3時間眠れる…という状態にまで陥っていました。

でも、今は全く薬を飲んでいません。

仕事と子育てで疲れて、毎日眠くて仕方ありません(笑)

「どうやって治ったの?」とよく聞かれるので当時のことを振り返ってみました。

回復に必要だったのは「安心感」と「決意」

大きな変化が起きたのは21歳の時。

夫(院長)と知り合い、安心感から眠れるようになったのです。

そこで薬を一気にやめました。(これはあまり良いやり方ではなかったかもしれませんが)

禁断症状なのか、てんかん発作のような痙攣が何度も起きましたが、1ヶ月ほどで終息しました。

また、薬無しで自然と入眠する感覚がなぜか怖く(息が止まりそうな感覚がありました)最初は眠りそうになると飛び起きて心臓がバクバクする…といったことも繰り返しました。

それでも、再び薬を飲むことはなく、一晩30錠の睡眠薬&安定剤&抗うつ剤から完全に抜け出しました。

精神科の主治医には「奇跡だ」と言われました。

さらに夫の開業という夢に対して「支えられる妻になる」という決意が、鬱からの回復を後押ししました。

この決意は、当時の私にとって簡単にはクリアできない、とても大きなハードルでした。

でも逆にそれが良かったんだと今では思います。

目標点を遠くに置いたことで、1つ1つの出来事に「できた」「できなかった」と一喜一憂することなく、努力し続けられたからです。

今年で結婚&開業10周年なのですが、↑の頃から考えると『随分遠くまで来たなぁ』と感じます。

今度また「どうやって治ったの?」と聞かれたら、「安心感と決意によって」と答えていこうと思います^^