自律神経ってなに?

「自律神経」や「自律神経失調症」と言う言葉、よく耳にしますよね。

自律神経失調症とは、特定の病名ではなく自律神経のバランスが悪くなった状態を表現する言葉です。

自律神経とは簡単に言うと「内臓や血管などのはたらきを自動的に調整してくれる神経」です。

・寝ている間も心臓の働きや呼吸が自動的に行われている
・寒い季節でも暑い季節でも体温を36〜37℃程度に保つ
・ご飯を食べると自動的に消化活動が始まる  など

体内の環境を一定の範囲内に保つために24時間休むことなく体の状態を微調整しているのです。

自律神経は更に「交感神経」と「副交感神経」に分けられます。

交感神経は、主に活動するときに優位になり、血管は収縮して心拍数や血圧が上昇します。ストレスを受けた時にも優位になります。

それに対して副交感神経は、リラックスした状態のときに優位になり、血管が緩んで心拍数も血圧も下がり、興奮状態は抑制され、ゆったりとした気分になります。

交感神経と副交感神経は24時間 常にどちらかが働いています。

大事なのは、これら2つの神経のバランスで、自律神経失調状態になるとリラックスしたいのに心が興奮状態になったり、動かなければいけない時に気力が出なかったりするのです。

現代人の9割が当てはまる自律神経失調症

自律神経は、精神的なストレスをはじめ、残業や疲労などの身体的ストレス、気圧や気温の変動による環境的なストレスなどによりバランスを保つことが難しくなります。

つまり、現代人のほとんどが自律神経失調に陥っているといっても過言ではありません。

頭痛やめまい、息切れ、動悸、便秘・下痢、腹痛、吐き気、倦怠感、末梢の冷え、しびれなどの身体の不調
不安や気力の低下、不眠、イラつき、集中力や判断力の低下、情緒不安定などの精神的な不調  など

どのような症状が現れるかは人それぞれなのですが、日常に支障が出るような症状があるにも関わらず検査で異常が出ない場合、自律神経失調症の疑いがあります。

そのような時に「眠れないなら睡眠導入剤」「胃腸の調子が悪いから胃薬」など安易に薬で対処するのではなく、大元の『自律神経のバランスを整える』ひいては『生活習慣を見直す』『ストレスを軽減する』ことが必要であることを思い出して欲しいなと思っています。

多角的にアプローチしていきます

当院では、自律神経を含む、脳と神経のバランス状態を確認し、調整していきます。

そして、カウンセリングによって精神的ストレスの軽減を図ると同時に、分子栄養学や生理学に基づき、お一人おひとりの生活に合わせた習慣改善のアドバイスを行います。

症状という「結果」を見るのではなく、根本から変えていきたいとお考えでしたらぜひご相談ください。

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