続・膝の症状に対する手術の有効性は?
こんにちは、副院長の伊藤です。
先週ご紹介した論文の内容についてもう少し触れたいと思います。
「Surgery versus Physical Therapy for a Meniscal Tear and Osteoarthritis」
読んでいくとこのような研究の背景には
世界的にも膝の問題を抱える患者が多いという事が伺えます。
ちなみに変形性膝関節症と診断された患者は日本国内に※推定100万人以上、
アメリカに至っては900万人を越えるといわれています。
(男性よりも女性の割合が1.6倍くらい多いです)
年齢と共に有病率も上がり、50歳以上の約35%が半月板に損傷が認められるとか。
確定診断にはMRIが最も有効であるとされており、
症状によっては外科手術を行うようです。
しかしその内の3分の2の患者が無症候である(痛みなどの自覚がない)と
されており、症状との因果関係がはっきりしていませんでした。
そこで今回の研究では画像所見によって
軽度~中程度の半月板断裂を伴う変形性膝関節症と診断された患者351人を
①手術群(半月板の切除+理学療法)
②理学療法群
に分けてそれぞれ治療を実施、
6ヶ月と12ヶ月後に身体機能スコアで評価しました。
結果どちらが改善されたか?
答え:どちらも同じくらい改善されました。
こんな内容の研究論文でした。
つまり身体にメスを入れなくとも症状が改善する可能性は
充分にあるという事ですね。
しかも用いた理学療法も特殊なものではなく
ごく標準的な内容だったというのも個人的にグッときました。
詳しく知りたい方はコチラから
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