休んでいるのに回復しないのはなぜか――「何もしていないのに疲れる」状態の正体

仕事を休んでいる。
予定も入れていない。
無理をしているわけでもない。

それなのに、

「全然回復している感じがしない」
「むしろ前よりしんどい気がする」

そう感じている方は少なくありません。

体は止まっているのに、
中だけがずっと動き続けているような感覚。

休んでいるはずなのに、休めていない。

そんな状態が続くと、
「このまま戻れないのではないか」という不安も強くなっていきます。

休めていないとき、何が起きているのか

こうした状態のとき、
多くの場合、神経の緊張が抜けていません。

外から見れば休んでいても、
体の中では

・気が張っている
・警戒している
・常に力が入っている

といった状態が続いています。

そのため、

・何もしていなくても疲れる
・少しの刺激で消耗する
・回復する前にまた負荷がかかる

という流れになります。

「休む=何もしない」では足りないことがある

多くの方が、休むことを

「とにかく何もしないこと」
として捉えています。

もちろん、それも必要な時間です。

ただ、神経の緊張が強い状態では、
何もしないだけでは十分に休めないことがあります。

むしろ、

・何もしていないことへの不安
・このままでいいのかという焦り

が出てきて、
余計に神経が休まらない状態になることもあります。

「休めない状態」で休もうとしている

ここで起きているのは、

休んでいないのではなく、
休めない状態のまま休もうとしているというズレです。

この状態では、

時間を取っても回復しない。
むしろ長引くほど不安が強くなる。

といった流れになりやすくなります。

回復に必要なのは「安心して止まれる状態」

回復していくためには、
単に動きを止めるだけでなく、

神経が安心して力を抜ける状態が必要です。

・何もしていなくても落ち着いていられる
・体の緊張が自然と抜けていく
・刺激に過剰に反応しない

こうした状態が少しずつ増えてくると、
はじめて回復の流れが動き出します。

ARTSsで見ているポイント

ARTSsでは、

「どれだけ休んでいるか」ではなく、
どの状態で過ごしているかを見ています。

同じ「休む」でも、

緊張したままの休息と、
安心して力が抜けている休息では、
回復の進み方が大きく変わります。

そのために、

・神経の緊張を落とす
・安心できる状態をつくる
・無理のない範囲で動きを戻していく

といったことを、状態に合わせて進めていきます。

最後に

休んでいるのに回復しないとき、
「休み方が足りない」と感じてしまうことがあります。

ただ実際には、
休めていない原因は別のところにあります。

無理をする前に、
まずは安心して止まれる状態をつくること。

そこから、少しずつ回復の流れは変わっていきます。