休むことも立派な選択

最近、眠れていますか?

朝、目が覚めても身体が重くて、なにもしたくない。
理由がはっきりしないけど気力が出ない。
そんな日が増えていませんか?

まじめで責任感が強くて、いつも人の期待に応えようとしてきたあなた。
もしかすると今、心も体もそろそろ限界にきているかもしれません。

もし「もう無理かも」と思っているなら、それは弱さではなく、あなたの心のブレーキがきちんと働いている証拠です。

「このくらいで休んじゃダメだ」と、自分を責めていませんか?

適応障害という言葉を最近目にすることが増えているかもしれません。

適応障害とは、“今の環境”に心と体がうまく適応できなくなってしまった状態です。

「私が弱いから」「みんな頑張ってるのに」と、自分を責めてしまう人が多いのですが、実際には「あなたに問題があるから」ではなく、「あなたの心が一生懸命がんばりすぎてしまったから」引き起こされているのです。

無理が続けば、誰だって倒れます。
それは、あなたの「弱さ」ではなく、あなたがずっとがんばってきた証です。

何のために、どこに向かって走っていたんだろう?

ふと立ち止まって、過去を振り返ると「自分は何のためにここまで頑張ってきたんだろう」と思うかもしれません。

これまでの人生には、あなたなりの選択がたくさんあったはず。
問題は、なぜそう選んできたのかが、自分でよく分からないこと
それが分からないまま、さらに自分に鞭を打って走ろうとしても、心はどこかで「もう限界だよ」と訴えてきます。

ここでは、その「なぜ?」を一緒に見つめていきます。
過去のあなたがどうして今の状態を選んだのか。
その背景を知るだけで、心が少し緩むこともあります。

自分の気持ちに気づいていますか?

長年、周りに合わせたり、人の期待に応えてきた人ほど、
「自分の本音って、なんだっけ?」と分からなくなります。

でも、それは自然なことです。
好きか嫌いか、やりたいかやりたくないか、今はわからなくて大丈夫です。

ただ、何かを少しずつやってみる中で、
「これはちょっと気が楽かも」
「これは疲れるな」
という感覚が、だんだん戻ってきます

その小さな感覚の積み重ねが、あなたの目的地を見つけるヒントになります。

休むことは「逃げ」ではない

もし今、休職を考えているなら、あるいはすでに休職中なら、「このままでいいのか」と焦りや罪悪感を感じているかもしれません。

でも、壊れてからでは遅いのです。
休むことは、「回復するための選択」です。

誰かに頼っていいし、しばらく“何者でもない時間”を過ごすことも、ちゃんと意味があります。
その時間の中で、自分を“等身大”に戻していく。
ここで立ち止まってリセットすることは、これからの人生のために、とても価値のある選択なのです。

あなたが自分を責める理由

「こんな自分じゃダメだ」
「もっとちゃんとしなきゃ」

そう思う背景には、子どもの頃からの体験や、無意識に身につけてきた思い込みが隠れていることがあります。
「親に認められたかった」
「怒られないように、ちゃんとしなきゃ」
そんな記憶が、今の自分を縛っていることもあります。

でもそれは、当時のあなたなりの“生き抜くための戦略”だったはずです。
今はもうその戦略を少し手放しても大丈夫かもしれない。

ここでは、あなたの「なぜ、そうなってしまったのか?」を一緒に見つめながら、「じゃあ、これからどうしたい?」をていねいに探っていきます。


最後に

今は何も決めなくて大丈夫です。
無理にポジティブにならなくていいし、「休んでいい理由」なんて探さなくてもいいのです。

ただ、「しんどい」というあなたの心の声を、ちゃんと聞いてあげてください。

今のあなたに必要なのは「がんばる方法」ではなく、「ちょっと力を抜いて話せる場所」かもしれません。
安心感を感じられれば、少しずつ呼吸が深くなってきます。

ARTSsは、そんな場所の1つとして在れたらと思っています。